一年のうちの一日、誰にでも訪れるおめでたい日、お誕生日。しかし、身内の方が亡くなった場合などは、年賀状は「喪中」ということで「あけましておめでとう」などと、年賀はがきは送らないのがしきたりです。
では、喪中の際にその方の誕生日をお祝いするのは問題ないのでしょうか?調べてみました。
喪中の人に誕生日プレゼントはOK?知っておきたい喪中の基本
喪中、と一口に言っても、喪中期間は2つに分けることが出来ます。ひとつめは「忌中」、もうひとつが「喪中」です。
喪中というのは「故人を亡くした悲しみを越えて普段の生活を取り戻していくための期間」ですから、特にお祝い事の禁止はされていません。
しかし、世の中には様々な考え方の人がいるので、このような慣習を重んじるような相手の場合には、せめて「忌中」にはお誕生日のお祝いは控えるようにしましょう。
喪中の人の誕生日におめでとう以外の言葉でお祝いするなら
誕生日自体がお祝い事であることから、ついつい「おめでとう」という言葉を添えたくなりますよね。
しかし、喪中の人には「おめでとう」という言葉はあまり使わない方が良いかもしれません。
実は、この言葉を使わなくても「お祝いしたい」という気持ちをきちんと送ることが出来ます。
まず、誕生日おめでとうの代わりに、「今日はお誕生日ですね」などと書くようにします。そのあとに、「良い一年が送れますように」や、「今度○○へ行きましょう」などとメッセージを添えるといいです。
さらに余裕があれば、「慰めの言葉」や「共感の言葉」を添えて、相手の心情に寄り添えると良いでしょう。
また、どうしても喪中であるということが気になる場合には、時期をずらして落ち着いた頃にお祝いをするということも1つの方法です。その方が、盛大に祝うことが出来ますよね。また、お祝いをすることで落ち込んでいた相手の気持ちを前向きにする手助けもできるかもしれません。
ずらす時期ですが、2~3ヶ月程度ならずらしてもさほど大きな問題ではなさそうです。
喪中の人の誕生日 お祝いメールにも配慮を
メールも基本的にはメッセージと同じような内容になるよう配慮することが望ましいでしょう。
しかし、大切な人が亡くなった上に、自分の誕生日も祝って貰えないとなると寂しさを感じる人もいます。
このような相手の場合は、ささやかでも誕生日会を開いてあげると落ち込んでいる気持ちを落ち着かせてあげることができるでしょう。
良いタイミングでお祝いをすることは 相手を元気付けることにも繋がりますから、相手が気後れしすぎない程度のお祝いを考えてあげられると良いでしょう。
まとめ
実はお誕生日の祝い事をする文化は、ここ数十年で一気に日本に広まったものです。
なぜなら、それまでは正月がくると皆一斉にひとつ歳を取る、とされていたからです。
誰かが亡くなるなど、悲しいことがあった時に自分の誕生日を気にかけてくれる存在がいるというだけで、なんだか励まされるということも多いはずです。
相手が喪中とわかっていて、あまりにも派手にお祝いすることは避けたいですが、あなたのことをこんなにも思っている、という気遣いの心を示すことはとてもいいことだと思いますよ。